某国立大学で博士号(理学)取得後、経営コンサルティング会社に就職。
それもつかの間、会社を退職し職のあてのないまま妻を追ってインドネシアへ。
私(saya)が体験したこと、思ったこと、新しく知ったこと等を気ままに書いていきます。

シンガポール&インドネシアのことが中心です。

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2017年6月3日土曜日

シンガポールで破れたお札の交換


ある時、上記のようなSGD 50札を受け取ってしまった。
(一応、札番号は見えないようにした。)

日本でもそうだと思うが、シンガポールでは当然ながら店やTaxiでこういった札は使えない。

後から考えると同僚から飲み会の立替の支払いだったことが分かったが、非常に複雑な気分になった。ババ抜きのように確信犯的に渡したんじゃないかって。

僕はほかの人に負の感情を伝染させたくなかったので、負の連鎖は断ち切るべくネットで調べてみた。

すると、MAS、日本でいうところの日銀+金融庁のサイトに以下のようなページがあった。
http://www.mas.gov.sg/currency/mutilated-currency.aspx

どうやら、2か所あるうちの片方の数字が生きていれば一部換金はされそうである。

いつか行こうと思って行けておらず、ずっと財布の片隅で眠っていたわけだが、最近思い越し上げて行ってきた。

手続きはいたってシンプルで、銀行(僕はUOBに行った)の窓口で壊れたお札を見せるだけ。

その場では判断できず、評価(Assessment)が必要とのことで、受け取りは後日指定口座への振り込みとのこと。

まぁ全額は無理でも、5割以上帰ってくれば御の字かなーと思っていたら、

全額返ってきた。

もう一度言う。

全額返ってきた。

みなさんも泣き寝入りせず、負の連鎖を人に伝えることなく、ぜひ換金してもらいましょう。

それにしてもなぜこんなことを?

特に僕が受け取ったパターンって、意図的に数図の部分だけを切り取っているようにも見える。

マフィアがわざと傷つけて少しずつ銀行で換金してマネロンするため?(それくらいちゃんとチェックするか。)

まぁ、日本とは違って世界はCash Lessの世界。シンガポールもそう。(ただし、世界一高額の紙幣をシンガポールは持っている。見たことないが。)

今後、物理的なCashの使用は減っていくのが世界の趨勢だろう。

最近、高額紙幣廃止を訴える学者の本が書評に上がってたな。インドも不正蓄財を申告させるためにやったが、色々抜け道もあるみたいで効果は未知数だな。

脱線したけど、シンガポールで傷ついた紙幣を手に入れたらぜひやってみてください。

それでは。

2016年7月10日日曜日

シンガポールの歴史 - "SINGAPORE A BIOGRAPHY"



先日、自身の英語の勉強もかねて、シンガポール国立博物館の物販で「SINGAPORE A BIOGRAPHY (Mark R. Frost / Yu-Mei Balasigamchow 著)」を購入。
概略を少しずつ自分の言葉で書いていこうと思う。
※完全にすべて翻訳するつもりではなく、部分部分を自分の備忘録を兼ね、また自分自身のモチベーション維持も兼ねて、少しずつ書いていこうと思う。当然、本書以外から得た知識も加えられていくだろうと思う。

TEMASEK 1300s - 1600s

1. REMNANTS FROM THE FIRE / 大火のあとに残ったもの


 1611年前後、シンガポールで大火があり島が壊滅したという記録があるらしい。歴史家は、それはポルトガルの仕業か、スマトラ北端付近のアチェの人たちがやったのだろうと考えているが、いずれにせよ情報は少なく確かなことはわからない。

Naming Singapore: some early sources / シンガポールという名前の由来:いくつかの昔の記録


 過去の資料の内容はまず疑ってかからなければならない。8世紀の中国の記録では、Peninsulaの先端にある島には王国があり、5,6インチの尻尾をもった食人民族がいるとある。これは、常識的に考えてありえない。
 信頼に足る記録で最も古いものは、14世紀の中国の記録であり、その島のことを"Longyamen - 'Dragon Tooth Gate'と伝えている。おそらくFort Siloso(セントーサ島の西端)を指しているだろうとのこと。当時、元(1271-1368年)の時代には、象は力強さと王族の象徴であり、1320年に元の皇帝が、象を捕まえてくるようLongyamen、ベトナム、カンボジアに兵を派遣したようである。その後、Longyamenからの外交使節が数年かけて元まで赴き、相応の貢ぎ物(結局、象かどうかはわからないが)を献上したと、元の裁判所(王宮?)の記録係が記載している。
 14世紀中期以降、記録での扱いはLongyamenだけではなく、島全体を指してTemasekと称するようになる。Temasekはおそらく、古いJava語(こう書くとプログラミング言語みたいだな。。。)に由来し、意味は「水に囲まれた土地」である。1330年代前半に中国のWang DayuanがTemasekを訪れたとき、Longyamenが目印として中国人のキャプテンたちに使われていた。同じころ、ベトナムの記録では、Temasekという言葉が使われており、ベトナムの皇太子はTemasekの外交官の言葉を話せたようである。
 Javaの記録によると、TemasekはJavaの強大なMajapahit帝国(13~16世紀)の配下の1州だったようである。
 Temasekは15世紀以降は中国の地図に継続して描かれるようになる。古くは、宦官のAdmiral Zheng Heの1403~1433年の旅行記に出てくる。しかしながら、マレーの記録によると、1300年以降Temasekは、”Singapura”「ライオンの都市」という堂々とした名前に変えたようである。南からはMajapahitが、北からはSiameseが、それぞれ領土を拡大しており、そのどちらかがTemasekに新しい名前を付けていただろうと思われる。
 1400年までにはシンガポールは地域の中で認知されていた。小さな島国であったが、ベトナムとは外交関係を築いており、Javaの人間から(そしておそらく、Siameseからも)羨ましがられていた。中国の元の皇帝からも象の供給地として注目されていた。では、どこの誰が、当時のシンガポールに住んでいたのだろうか。

The river settlement and the "Forbidden Hill" / 河川の設置と「禁じられた丘」

今日のFort Canning HillとSingapore River付近から発掘された考古学的物証は、現代のシンガポーリアンたちは想定よりも多くのことを先祖から共有していくことを示唆している。

※続く











2015年12月28日月曜日

シンガポールで娘のお食い初め


娘も生まれてブログ全然更新できておらず、書きたい事全然書けていないけど、そのうち気が向いたら書いていきます。

今日は、娘が無事出生100日を迎え「お食い初め」をやったので、そのことを書いてみようと思う。

お食い初めは、子供が出生100日を迎えることを喜び、子供が一生食べ物に困ることのないように願う行事とのこと。うちの両親は僕が小さい時にはやらなかったみたいだし、周りでもそんなにやってない行事のような気がする。ただ、海外に来たからなおさらだと思うけど、こういった日本の行事をやってみたいという思いもあり、挑戦してみた。
そもそもシンガポールだったら何でも揃うしね。

献立は、以下の通り。基本的にはISETANで全部揃いそう。

     赤飯
ISETANで赤飯の素購入。もち米はすでにあるものを利用。ゴマ塩は付属のものを使用。

     ハマグリのお吸い物
ISETANでパックのものを購入。もう少し大きい直輸のものもあるようだが、殻がわれているなどのリスクがあるとのこと。パックのもので問題なし。お吸い物の素を購入。お麩はすでにあるものを使用。
ハマグリのお吸い物はお雛様でも食べられているようで、2枚貝は異なる貝同士だと合わないことから、ぴったりの良いパートナーが見つけられるようにとの意味合いがあるらしい。

     尾頭付き鯛の塩焼き
鯛はまずJurong EastISETANで聞いてみる。すると、大きい2kgの鯛ならあるとのこと。小さいものは数日待てば日本から空輸で届くとのこと。あまり先延ばしにしたくなかったので、ISETAN Scotts店にも問合せてもらうことに。Scotts店にはあることが分かり取り置きをお願いすること。この時、取り置きのことに意識が集中していて忘れてしまったのだが、少なくともJurong EastISETANでは塩焼きにしてもらえるようだ。Scotts店で購入。約SGD18也。うちのコンロにはグリルがない。どっかのおっさんがフライパンで鯛を焼く方法を書いていたのでそれを参考にやってみたが全くうまくいかず。。。水引等を使ってごまかす。。。次回はお店にお願いするか、義理のお母さんにお願いしたい。水引はDAISOでお祝儀袋を買い、その付属のものを転用。

     海老と野菜の煮物
     筍の炒め物
     いくら、漬物、梅干し
     果物
     歯固めの石
これは、歯並びを良くするために実際に赤ちゃんにも舐めさせるとのこと。形の良い石は近所のJapanese Gardenから拝借しました。

ちなみに、お椀や皿について、男の子の場合は内外どちらも朱色、女の子の場合は内が朱、外が黒のものを使うとのこと。実家から送ってもらったもの以外はDAISOで済ませた。

 

完成写真。
うん、いい感じ。
日本人以上に盛りつけや料理の味付けのセンスがあるカミさんに改めて感謝。

もともとうちの子供は午後以降夜寝るまではぐずることも多いので、お昼に実行することに。10時くらいから少しずつ準備を始め、12時前には準備完了。まだ首もすわっていないので、それぞれが子供を抱えながら食事を口元に運ぶことに。比較的スムーズに写真撮影は進み、10分くらいで終了。
とてもいい思い出になりました。

ちなみに、食べ物を与える(ふりをする)人は長寿で、女の子には女性の親族がいいとのことで最初は義理のお母さんにやってもらった。でも結局、自分もカミさんも自分でもやりたいということで全員が一通り食べ物を与えるふりをやることに。


娘もみんなもお疲れさまでした。

2015年9月12日土曜日

シンガポール総選挙2015



2015911日にシンガポールで総選挙が開かれた。これに伴い、9月11日は祝日となった。
シンガポール議会は、1院制で任期は5年であり、議員定数は総選挙の区割りが毎回見直されるが、小選挙区(SMC、1人選出)が13区、集団選挙区(GRC46人選出)が16区の29区で合計89議席が争われた(前回は87議席)。
集団選挙区では、党ごとに候補者を選出数分擁立し、得票数の高い党が全議席を総取りする方式である。

選挙で選ばれる議員以外には、以下の2種類の方法で選ばれる議員もいるとのこと。
  • 非選挙区選出議員(選挙で得票率の高かった落選野党候補、最大9人)
  • 指名議員(大統領が指名した科学、文化等の分野で優れた国民、最大9人、任期2年半)

 ちなみに選挙は義務であり、投票率は93.56%と北朝鮮や北欧なみに高い。

これまでの経緯

シンガポールは明るい北朝鮮と言われるように政治体制は独裁的にPAPが支配をしてきた。1965年の独立以降1984年までは、全議席を占拠していた。84年以降、小選挙区と集団選挙区に分ける現行の選挙制度になり、少数政党が数議席獲得していたが、前回2011年にいきなり6議席を野党最大勢力WPが獲得することになり、徐々に与党PAPの影響力が弱くなっていく中での今回の選挙であった。

  



前回選挙のトラウマ

前回の選挙は与党PAPにとって相当なトラウマとなったらしい。
なぜなら、以下のような衝撃的な結果となったから。
  • PAPの無投票当選が37議席→5議席へ激減。(しかもこの5議席も野党の立候補届が30秒遅れたから。)
  • PAPの得票率が66.6%→60.1%へ低下。
  • 独立以後はじめて6議席を失う。
  • 現制度化はじめて集団選挙区で敗れる。(しかも現役外相が率いるAljunied区。)
これが引き金となって、当時、リー・クアン・ユーとゴー・チョク・トンは声明を出し、同時に閣僚ポストだけでなく政府機関ポストも辞任して国家運営の表舞台から降りることとなった。
そういった前回のトラウマを与党PAPは乗り越えられるのか、ということに注目が集まっていた。

今回の結果






さて、結果だけ見てみると、PAPは前回失った勢いを取り戻し、得票率も増加した。
得票率を前回と比較してみると、WPはほぼ変わらずNSPNational Solidarity Party)が大きく得票率を減らし、それをPAPが取り込んだように見える。



議席は野党で唯一議席をもつWPが同数の6議席を維持し、今回増えた2議席はPAPが書く遠くしたため、議席占拠率もPAPが微増した結果となる。

では、なぜ今回PAPは勢いを取り戻したのか。
リー・シェンロン首相も選挙後に語っているように、SG50の効果は大きい。
SG50の前には、シンガポール国民の愛国心を刺激するような宣伝も多かったし、シンガポーリアンは多くの人がSPP50のセレモニーになんらかの関わりを持っていたと考えられ、そこでやっぱり今のシンガポールがあるのはPAPのおかげだよね、となったのではないか。
そういう意味では、直前のリー・クアン・ユーの死去も大きく、改めてリー・クアン・ユーの偉大な業績を認識した人たちがもういちどPAPに戻ってきた可能性もある。
リー・クアン・ユーの追悼番組がたくさん流れていたが、やっぱりこの人すげーなー、と外国人の自分自身も思わされるエピソードが多くあった。

おそらくリー・シェン・ロンは首相としては今回が最後の任期だと考えているのではないか。スピーチでも次回選挙に向けて第4世代を育てていくと言っていた。確かに、国会議員に若い人たちも増えてきている。
仮に、リー・シェン・ロンが首相を辞めたとして、次回首相はだれになるのか。リー家の後継は残念ながらまだ若すぎるので候補にはならない。初のインド系が首相となるのか(財務相のTharman)。次回選挙も目が離せない。

ちなみいに、今回からSample Countという抽出に速報をやっていた。この仕組みも選挙特番で説明していたが、とてもわかりやすく、さすがシンガポールと感じた。こっちは国がつくる説明パンフレットなどは非常にわかりやすく、こういったところは日本も見習ってほしいなぁと思う。


2015年3月29日日曜日

建国の父 Lee Kuan Yew逝く



シンガポール建国の父Lee Kuan Yewが亡くなった。
323日(月)早朝318だった。
シンガポール独立50周年の今年、一つの時代が終わった感が漂う。

連日、容体の悪化が伝えられていたので、遂に来たか、という感じだった。
たまたま月曜日は病欠をして、病院にいった帰りに無料紙Todayの号外が配られていた。


ちなみに、連日入院中のSingapore General Hospitalでの様子を伝える報道がなされていたが、中で何が起きているかは誰もわからず、既に亡くなっているのでは?という憶測もあった。
死去の数日前、16歳の少年がもう死んだと嘘の投稿をし、海外のメディアがそれを信じ謝って報道したという騒動があった。この少年は逮捕された。どこまで本当かは分からないが、実は少年の方が真実であり、政府は色々な準備不足を理由に死亡時期を延ばしたのではないかという噂は現地人の中では未だにあるみたい。

死去してから、メディアはずっと特別番組に切換え、キャスターの服装は黒系に代わり、赤を会社のカラーとしているChannel News Asiaは、HPもテレビも黒色になった。


確か、水曜日だったと思うが、彼の遺体はISTANA(大統領官邸)からParliament(国会)へ移された。それから彼に最後の挨拶をしようと、彼の棺の前に行列ができた。その行列は、途切れることなく24時間OPENであるにもかかわらず常に6~8時間待ちであった。最終的に44万人近くが訪問したとのこと。


国葬は、29日(日)。
12時半頃、彼の棺はParliament(国会)から会場のNUS(シンガポール国立大学)へ運ばれた。嵐のような大雨の中、道路わきには多くのシンガポーリアンが大声をあげながら彼の棺が通り過ぎるのを見守った。





14時過ぎからCeremonyNUS(シンガポール国立大学)で開かれた。
日本の感覚からすると大学で国葬を行うということに違和感あり。
(たとえば、天皇や首相の葬式を東大でやる感じ?)




安倍さんも出席。隣はインドのModiさん。他にも、キッシンジャー、クリントン元米大統領、トニー・アボット豪首相、パク韓国大統領、ジョコ尼大統領など。



オーケストラの演奏に始まり、息子であり首相であるLeeより3ヶ国語でスピーチ。
いつものことながら、流暢に3ヶ国語を操れてすごい。



その後、Tony Tan大統領、Goh Chok Tong元首相などなどスピーチが続く。

2014年11月2日日曜日

シンガポール(その他) ~Cityエリアで下車すれば早朝無料のMRT。シンガポールのMRT混雑解消のための実験的政策



シンガポールでの通勤はMRTを使っているわけだが、朝の電車代全然なくなってないなぁとふと気づいたらこんな政策やってたのね。

TRAVEL EARLY
TRAVEL FREE
Travel on the MRT
・朝7:45までに主要な駅で下車すれば料金無料
・朝7:45-8:00に主要な駅で下車すればSGD0.5割引
・主要な駅とは以下の18駅(最初は16駅)
-Bayfront
-Bras Basah
-Bugis
-Chinatown
-City Hall
-Clarke Quay
-Dhoby Ghaut
-Downtown  ※20131222日オープン
-Esplanade
-Lavender
-Marina Bay
-Orchard
-Outram Park
-Promenade
-Raffles Place
-Somerset
-Tanjong Pagar
-Telok Ayer  ※20131222日オープン
大きめの丸いマークがあるところ

開始当初のプレスリリースはこちら

この試み、2013624日から1年間限定で始まったそうだが、2015623日までに1年間延長となった模様。ロンドンとかでもこういった試みはあったのね。

最初のプレスリリースにもあるが、対象となる16駅で朝下車する人は、8:45-9:00のピークで32千人もおり、これを平均化させるための目的のようだ。サービス開始後、どの程度分散したのか気になる。

16駅に15分間で32,000人下車
1駅に15分間で3,000人下車
⇒上下線各5分ごとに停車するとして500人くらいが毎回の電車で下りてるということか。
でも日本の満員電車の方がしんどかったけどね。暑いし乗車率が高かった。

こういった実験的な政策を迅速にやれちゃうことが、やっぱりシンガポール素晴らしいなと思う。自動車保有に関して国が規制している以上、公共交通機関を充実させないと国民の不満が溜まってしまうため、この辺はシンガポールは非常に気を使っている部分だと思う。とはいえ、他の国を眺めてみると、ここまで真剣に公共交通機関に関する政策を取り組んでいない国はいっぱいあるわけで。まぁ別の機会に書こうかと思うけど、国の最も優秀な人材が役人を目指すシステムを作り上げたシンガポール政府、ひいては初代首相のリー・クアン・ユーがすごいよね。

駐在員は別だが、現地採用には一般的に交通費手当はない。まぁ国も小さいし、大した金額にならないけど、例えば僕の場合、EZカード割引の片道SGD1.61なわけだから120営業日として、SGD32.2は浮くわけだ。まぁシンガポールでは飲み会代にすらならないわけだが、早い時間帯は仕事もはかどるし個人的には利用し続けたい制度かなと。
どうでもいいけど、一流人材は集まらない日系企業においては(※)、朝早く来るシンガポーリアンなんてまず見かけないね(優秀なマレーシアンは6時台に会社来てるけど)。始業ギリギリに来る人が多いように思う。


※給料を外資並みにしたり、高校の時点で優秀な人には就職を約束したうえで海外留学させたりと、役人になるインセンティブは相当高い。役人>国営企業=外資>>>日系、その他っていう感じみたいだね。そもそも日本語も話せないシンガポーリアンにとって、給料の安い日系で働くインセンティブなんて、配偶者が日本人であるか、日本留学経験があるかしない限りないよね。結局、役人になれず外資でも失敗したような人が、首にならずにそこそこの給料で居心地良くいられる日系企業に滞留しているんだと思う。


(追記:2015年6月1日)
上記早朝無料の措置は、2016年6月30日まで延長されることが発表されました。
リンク先はこちら

Free Pre-Peak Travel extended till Jun 30, 2016
Since the introduction of Free Pre-Peak Travel in June 2013, there has been a sustained reduction of 7 to 8 per cent in the number of commuters during the morning period, said LTA.
POSTED: 26 May 2015 11:41 UPDATED: 26 May 2015 12:44
PHOTOS
Free Pre-Peak Travel scheme. (Photo: Ernest Chua/TODAY)
ENLARGECAPTION

SINGAPORE: The Free Pre-Peak Travel on the rail network has been extended another year to Jun 30, 2016, according to the Land Transport Authority (LTA) in a media release on Tuesday (May 26).
Under the scheme, commuters who end their journey before 7.45am on weekdays at 18 designated MRT stations in the city area get to enjoy free travel on the rail network. Commuters who exit between 7.45am to 8am get a discount of up to S$0.50 off their train fare.
The 18 designated stations are Bayfront, Bras Basah, Bugis, Chinatown, City Hall, Clarke Quay, Dhoby Ghaut, Downtown, Esplanade, Lavender, Marina Bay, Orchard, Outram Park, Promenade, Raffles Place, Somerset, Tanjong Pagar and Telok Ayer.
Since the introduction of Free Pre-Peak Travel in June 2013, there has been a sustained reduction of 7 to 8 per cent in the number of commuters during the morning period, said LTA. The ratio of morning peak to pre-peak travel, based on commuters exiting from designated stations, has also fallen from 2.7 and stabilised at 2.1.
“The proportion of commuters who have shifted their travel patterns due to the Free Pre-peak Travel scheme is significant and has stabilised after two years,” said Senior Minister of State, Ministry of Finance and Ministry of Transport Josephine Teo. “The scheme is an important foundation on which we can build on for our other travel demand management efforts, which includes our Travel Smart Programme, Travel Smart Rewards and the new Off-Peak Pass that we are introducing in July this year.”
The Off-Peak Pass will allow commuters to have unlimited rides on the public transport network everyday except during peak hours on weekdays. Monthly passes for adult Singapore citizens and Permanent Residents are at S$120, while those for Persons with Disabilities and senior citizens are at S$60.
- CNA/ek





2014年10月5日日曜日

シンガポール(その他) ~免許の書換えをやってみた。Singapore Safety Driving Centre Woodlands Circuit(SSDC)



今日は日本免許をシンガポール免許へ書き換えが無事できたので、そのことを書いてみる。

シンガポールは小さい国だしMRT(電車)も張り巡らされているので普段不便に感じることはないが、買い物やマレーシアのジョホールバルに行く時などは非常に便利。
ただ、シンガポールでは車を保有することについても許可をとらないといけなく、これは市況によって価格が変わる。結果的に車の購入は日本の5倍くらいするみたいだし普通にこっちで買うのはクレイジーだ。
それでも街中で走行している車のうち高級車の割合が多いのは金持ち王国シンガポールのなせる業か。。。
まぁ車の購入については、また別の機会で書いてみる。

シンガポールで車を運転するには通常のステップ

 Basic Theory Test
 ↓
 ↓仮免状態。6か月有効。
 ↓
 Final Theory Test
 ↓
 ↓2年有効。
 ↓
 Practical Driving Test

を踏む必要があるが、1年以上の長期滞在をする外国人はBasic Theory Testのみ合格することによって、国外の免許をシンガポールの免許に書き換えることができる(Conversion of foreign driving licence)。1年以内の滞在中は国際免許証を日本で取得しておけば、こっちでも運転できる。
ここで注意したいのが、この書換え手続きはシンガポール入国から12カ月以内に実施しないといけないことである。つまり、EPDependant’s PassS PassStudent PassWork Permitの発行日から換算して1年以内にBasic Theory Testを合格しなければいけない。このことは、Basic Theory Testのテキストも以下のように書いてある。

(略), you must convert your licence to a Singapore Driving Licence before the end of your twelve month stay. 

また、在星日本大使館のweb pageにも、

(答)シンガポールで就労、または留学中の方(例えば、Employment Pass, Dependant Pass, Student Pass, Work Permit 等所持者)が シンガポールに1年を越えて滞在する場合、1年以内にシンガポールの国内運転免許証に切替する必要があります。 切替の際には、シンガポールの交通法規等に関する基礎学科試験「Basic Theory Test (BTT)」に合格しなければいけません。切替条件、及び切替手続方法は「Conversion of Foreign Driving Licence」(シンガポール警察ウェブサイト)をご確認ください。シンガポールで就労中、または留学中等に、免許が有効期限切れにより失効し、新たに日本国内免許証の交付を受けた方は、免許取得日が新たな交付日となり、あたかも免許とりたての初心者のような見た目になってしまいます。過去から継続して運転していることを証明したい時は、各都道府県警察の運転免許センターで英文の運転経歴書の発行を受けて下さい。 (以下略)
とある。(こちらの質問c)



しか~し!


1年経過しても実は取得できるのではないか、という気がしている。
なぜなら、以下の3つの理由があるからだ。

    Basic Theory Testを受験した、Singapore Safety Driving Centre Woodlands Circuitの日本人スタッフに問い合わせたところ、現行の制度では1年経過しても取得できるとの回答をもらったこと。(日本人スタッフからの回答では、「日本免許からの切換え」と言及されていたので、一般論として外国人は来星1年以内に切換えなければいけないが、日本免許からの切換えは1年以上経過しても大丈夫という裏ルールがあるということかもしれない。この教習所は、HONDAも運営に関わっているようだし。)
    過去に、来星1年経過後にBasic Theory Testのみで免許書換を実施したと思われる人の書き込みがネット上で発見できること。
    受付の人がいい加減で、そこまで見ていない可能性が高いこと。

とはいえ、確実に言えることは1年以内に取った方が無難であるということ。
日本の役所等では申請書類を隅々まで見られているが、やはりここは東南アジア。受付の人の室によって、ラッキーで通ることもあるし、そうでないこともある。万が一断られてもそれは運だし、ダメでも粘り強く交渉することによって変わることもある。(日本だと、謝られて、規則は規則ですので、的なこと言われて融通が利かないことが間々あるが。)
ちなみに、ここはシンガポールなので賄賂は効かない。インドネシアだと賄賂でなんとかなるけどね。

1.事前準備

a)試験の予約

まずは、試験の予約をしなくてはいけない。
気をつけなければいけないのは、予約は2カ月ほど先の予定しか空いていないことである。しかも、候補日は常に2日間ほどしかAvailableにならないようだった。現在の候補日の予約がいっぱいになると、次の日がAvailableになるといった形のようだ。(ただし、それは僕が受験した下記の③だけの話かもしれない。他の受験所はもう少し早くFlexibleに予約取れるかも???)
1年以内に取ろうとした時にギリギリに申し込むと、予約が空いていないなんてことがないように。。。

受験できるテストセンターは以下の3つある。
    Bukit Batok Driving Centre
    Comfort Delgro Driving Centre
    Singapore Safety Driving Centre Woodlands Circuit (SSDC

日本人はほぼ確実に③を選ぶことになると思う。
なぜなら、
-インターネットで予約ができる。
-日本語のインストラクションがあり、日本人(実は日本にいながら対応してくれていたことが後々判明)が丁寧にメール対応してくれる。

場所によって合格率が発表されており多少の違いがあるが、まぁそれを気にする人はいないんじゃないかな。一応、以下のような感じ。

Passing Rate of Driving Theory Tests (1st timer)
From Sept 2013 to Aug 2014
Driving CentreBasic Theory Test (1ST TIMER)
Total TestedNo. PassedPassing %
S'pore Safety Driving Centre 
8029
6259
78.0%
Bukit Batok Driving  Centre
10989
10543
95.9%
Comfort Driving Centre
14808
12861
86.9%
Other Candidates
53935
36403
67.5%
 ※こちらより抜粋

僕が受けたSSDCの合格率は、最も低いが、この後書くようにはっきり言って普通に軽く勉強すれば確実に受かると思う。僕も海外で受ける初のテストということで緊張したけど、問題文も簡単だし、意地悪な問題は出なかった。おそらくこの合格率の差は、問題の難易度ではなく、予約システムの違いからきているように思う。
上記通り、SSDCのみオンラインで予約ができてしまう上に、多少場所が遠いため、当日ドタキャンする人が多いのではないかと見ている。他の教習所は直接足を運んで申し込みしなければならないため、志高い人が集まりやすいだろうし、大半は地元シンガポーリアンが免許取得の第一関門としてBTTを受ける人が多いと思われるので、辞退する人が多いのだろう。もしかしたら、SSDC以外の場所は予約が早くとれるのかもしれない。それで予定があわせやすいのかもしれない。この辺は勝手な予想だが、合格率を気にする必要は全くないものと僕は思う。

(補足)
上で書いたように、SSDCでネット予約をしようとすると2カ月近く待たなくてはいけないが、
・同時に2か所以上の試験会場の予約はできない。
・予約は11回しか確保できない。
ということをスタッフに確認したので、一度落ちるとまた2カ月近く待たなくてはいけない。

本番が不安であるということであれば、本番と同じシステムを使った解説付き予備テスト(Theory Trial Test Practice Timings)が有料で事前にできるのでこちらも試してみるといいかもしれない。この予備テストでのみ日本語翻訳が表示されるとのことなので、英語が死ぬほど苦手で心配性な人は受けてみてもいいかもしれない。(BTT予約と同様の方法を使い事前予約用。

ちなみに、この予約でかかる費用は合計SGD12。
登録料SGD6、テスト費用SGD6.
※再受験となったら追加費用はSGD6のみ。

b)書類の準備

Basic Theory Testに合格すると、そのまま手続きに入るわけだけど、必要な書類は以下。
    日本の免許証 ※受験時点で有効期限内のもの。(僕は期限2週間前だったけど問題なかった)
    EPDependant’s Passなどの長期滞在証明書 ※こちらは期限まで3カ月以上必要
    パスポート
    パスポートサイズの証明写真1枚 ※こちらはSSDC1階のメインフロア内に無人撮影機あり
    国際免許証 or 日本免許の英語翻訳書類(大使館に作成依頼要)
※国際免許証が期限内であればその提出だけで良いが、僕の場合は国際免許証の期限が切れていたため、日本免許の英語翻訳書類を大使館に作成してもらい、こちらを提出した。

c)勉強ツール

これは、みんな同じものを使うと思う。
Mighty Mindsという会社が出している問題集とテキスト。。
Basic Theory Driving Test 300 Questions & Answers
THE NEWHIGHWAYCODE Book1 ‐Basic Theory of Driving-
はっきりいって、この2つあれば何も問題ない。
問題集で解けない問題がないようにしておけば、まず間違いなく受かる。
僕の場合は、約1か月前までにテキストを読み、該当する問題を1回ずつ解くということやり終わっていたが、やはり直前には記憶がすっぽり抜けてしまっていたので、直前の数日(ほとんどは前日の徹夜。。。)で問題をもう1周、間違ったとこだけ2週目。あとは自信ないところ(免許取得の流れ、サイドラインの種類と違い、手信号)を自分なりにまとめて覚えた。

ちなみに、僕は上の2つを買う前に交通警察(TRAFFIC POLICE)が直接作成しているテキスト
BASIC THEORY OF DRIVING THE OFFICIAL HANDBOOK
を買ってしまったが、こちらだと対応する問題集がなく、上で紹介した2冊であれば対応しているので非常に便利であり(問題集の解答に、テキストの該当ページ番号が記載されている)、交通警察のテキストは結局使わなかった。内容も一緒だしね。



不安な人はこれ以外にも、
・試験会場で同じシステムを使った予行練習(有料)  ※前述
・アプリ
等があるが、僕は使わなかったので、参考にしてみては。
でも、本だけで絶対受かるよ、周りの日本人で落ちた人聞いたことないし。

2.試験当日

試験会場の最寄り駅は、赤いNS線のAdmiralty MRT駅(NS10)。

駅を出て陸橋を渡ったところにあるバス停にフリーシャトルバスが来るので、これに乗れば10分弱で到着。このバスは20分おきに、ぐるぐると教習所と駅を循環している。

※バスの前面上部と側面上部に、Singapore Safety Driving School Ltdと名前が書いてある。


※時刻表。朝は6時50分から。


※バスは、駅出て反対側にあるバス停に止まる。

1階は入るとすぐにInformation Counterがあり、通り過ぎてまっすぐ行くと申請窓口があり、さらに進むとトイレ、突き当りに食堂がある。このトイレの手前の部屋が、テスト試験会場だ。
僕は915分開始のスロットだったが、855分くらいまで教室は閉まったまま。外の申請窓口の椅子で最後のチェックをする。
855分ごろに教室が空くと、EPを受付&試験監督のおっさんに見せて、受験票(パスワードとか書かれている)をもらって指定の座席へ。時間になり操作方法とかのインストラクションを受けたら開始。
試験はタッチパネル式で、持ち時間は、たぶん40分くらい。10分ちょいで終わるけどね。
回答を選ぶ際のタッチは難しくはないけど、そのあとの次の問題に進むボタンが近すぎるときがあって、回答が一番上の選択肢に変わってしまう恐れがあるので気をつけたい。

結果は、、、50問中49問で合格!!!

内容としては、問題集と同じようなレベルだが、トリッキーな問題は出ないので、かなり楽勝だと感じる。標識の問題もあまり数は多くない。まぁ、教育をまともに受けていないインド人とかも取ったりするわけだから、そんなに難しいわけはないよね。一応、基礎テストだし。

テストが終わったら、試験監督から赤い申請用紙をもらい、受付窓口へ。
ここでは、真っ先に順番待ちの予約をすべきで、機械のConversionのボタンを押し、窓口の予約を。

※窓口の柱の裏にある順番待ち予約機

そのあと、赤い申請用紙を記入し待つこと1時間以上。。。
やっと順番に。
申請は、用意してきた書類やカード一式を渡せば比較的にスムーズに行った。
パスポートや免許証類はコピーを持ってるかと聞かれたので、印刷して持っていくともっとスムーズにいくかもしれない。
この後は、申請書類一式を渡され4階でビデオを見るように言われるので、4階へ。
教室に着くと監督官のおっさんに書類を渡し、席についたら動画を各自見る。10分ちょい?
この動画、結構見るのがきつい。
というか、途中では僕はずっと目をつぶっていた。。。
だって、事故現場の死体の映像とか、足が折れて骨がむき出しになっている映像とか出てくるんだもん。。。
今思い出しただけでも気持ち悪くなる。
まぁ、交通ルール守るように脅したいのは分かるんだけどさ。。。
関係ないけど、日本の映像の規制?ってすごい厳しいんだろうね。
こっちだと、MRT駅で危険物を見つけたら駅員まで声をかけましょう的なCMを見たときも、過去の外国のテロで犠牲になった上半身が吹っ飛んだ画像とか公衆の面前で平気で流すけど日本ではないよね。。。ちなみにこの教習ビデオについては2014年前半から見なくてはいけなくなったとのこと。

ビデオを見終わったら、最初に対応してくれた窓口のところに。
この時は、順番待ちのカードを取らずに、直接窓口に割り込んだ。
ここで、最終チェックをし、SGD50をNetsかクレジットカードで支払い終了。
免許証は、約一か月後に直接会社へ送付とのことだったが、
2週間で無事会社で受領★

※支払いについては、友人から現金のみと言われていたが、何か変更があったのだろうか?
念のため、現金、カード両方持っておいた方が無難かもしれない。

3.最後に(問合せ情報等)

最後に、このSSDCに免許書換えに関する問合せをする場合、こちらのページに問合せ先があるので参照されたい。
これを見ると、SSDCは日本との合弁会社で、シンガポールで最初に作られた自動車教習所だということが分かる。しかも俺が生まれた年と一緒だ。
これ以前にも車はあったかと思うけど、みんなどうしていたんだろうか。
さきほどのぺージのリンク(PDFファイル)にも登録の仕方等日本語の説明資料があり非常に助かるので、一読しておくとよいだろう。
ちなみに、免許の更新は5年後とのことである。


思えば今まで日本でも(当然インドネシアでも)運転したことないけど、今後の家族のことも考えると運転できるようにならないとな、とシンガポールで思う今日この頃でした。


******* 2017年8月追記 *******

近々日本での免許の有効期限が切れる。
ちょうど日本に一時帰国する機会があったのだが、
日本での免許更新をするかどうか悩んだ。
一度失効した免許を再度取り直そうと思うと面倒だが、
当面日本に戻ることはないし、
移住するならインドネシアかほかの外国だろうから、
敢えて惰性で更新をするのはやめた。

日本の免許が失効しても、書き換えたシンガポールの免許に影響はない、ということは確認済み。

シンガポールの免許の更新は、
有効期限の1カ月前から期限日の間に
Ubiにある警察署で行う。
普通車は手続きのみで良いらしい。

仮に日本に移住することになった時には、
シンガポールの免許を維持しておき、
そこから日本の免許への書き換えを申請することになるだろう。
千葉県だと、シンガポールの免許は、
無試験では書き換えができないらしいが、
どういった試験(実技含む)となるかはその時対応しようと思う。



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