1回限りの注文では、日本のようにPizzaやマックのデリバリーもあれば、こちらではFood Panda、Uber EatなどがPopular。僕はFood Pandaしか使ったことないが、時間通りにきて便利。コンパクトな国のシンガポールならではだと思う。
(個人的には、Foodpandaのビジネスの仕組みに興味ある。配達人は専属なのか?配置はどうやって決めているのか?など)
これらサービスは、1回限りには良いが、料金は高めで所謂「外食」なので、毎日の食事には不向き。
そこで、シンガポールの共働きの人がよく活用するのが、Tingkatといわれる食事デリバリー。Tingkatの意味は、マレー語、インドネシア語で、「階級」。以下の写真のように数段に分かれた弁当箱だったからこのような名前で呼ばれるようになったのではないか。
Savory Kitchenのサイトより
話はそれるが、「シンガポーリアンは、自分の皿を持たない」という、まことしやかな笑い話がある。これは、シンガポーリアンは家で料理を作らない、という揶揄。実際、こっちで生活しているとわかるが、いたるところにホーカーがあるし、朝も夜も家族ずれや仕事帰りの客でにぎわっている。
さきほどの写真のようにかわいらしいプラナカンのケースではなく、電子レンジであっためるので、以下のようなプラスチックケースで運ぶのが一般的か。うちの場合は、このプラスチックケースでしか頼んだことないが、希望すれば上記掲載のかわいらしいTingkatに入れて運んでくれるんだろうか。
Tingkatを提供する店は、おそらく規模も小さいため、自身のHPは持たないものもある。なので、まとめて色々なお店をみることができるFoodlineというポータルサイトが便利。
このサイトでは、Tingkat以外にも、お弁当(会議などのための数十個の大量注文用)、ケータリング(パーティー用)などもある。
うちは、共働きで住み込みのお手伝いさんが食事の受け取りができるので、義母が帰国している間などはよく使っている。配達はだいたい午後3-6時か。こちらがいなくても玄関の外に食事は置いて配達員は帰ってしまう。
はっきりいって、味は悪い。
まずくて食えないものもある。
それだけならまだしも、卵の殻、髪の毛、ゴム(?)が混入していたことはある。
(すべて、以下に名前があるJessie Catering)
とはいえ、最近初めて利用したところの味が比較的良かったので、備忘録もかねて以下に紹介したい。
まずは、似たり寄ったりのところ。4品のうち、1-2品は食べれないので、納豆が必需品(笑)
× Ronnie Kitchen
× 338 Catering
× Jessie Catering Pte Ltd
× Kim's Kitchen
次は、少し変わって冷凍弁当の店。
おかずの質は良くヘルシーな食事を謳っている。スープも含め、ほかのTingkatとは一線を画す。
冷凍であるがゆえに解凍がうまくいかないとおいしくないのと、ゴハン一体型で別注文ができない。しかもご飯は冷凍なので超絶まずい(もちろん毎回捨てていたが)。ご飯の代わりにたまにペンネみたいなのもある。
△ Yeyeah Delights
最後に、最近始めたところで、これまでで最もおいしいTingkatを紹介したい。
(※ただし、他よりもマシなのであって、日本人が期待できるものではないのであしからず。とはいえ、初めて全品食べられるレベルの料理だと思う。)
ここのオーナーのおばちゃんは表彰されたりしているみたいで、経営手腕も高いのかもしれない。10日間、2人分でSGD129なので、一人一回あたりSGD6.5と他と同等のレベル。
ただ、このFoodlineというサイトに掲載されているもの以外でも、日本人が現地人から紹介してもらった店なども存在し、探してみると結構あるかもしれない。
居住地域によっては配達がされないので、これも注意が必要。
本当のところは、もっと高くてもいいから日本食や質の良いものがあれば迷わず頼むんだが、どうやら見つからない。たぶんコストが合わないんだろう。誰かやってほしい。(ちなみに、知人の友人が脱サラして、CBDエリアの特定のビルをターゲットにして、平日昼の弁当の宅配はやっている。確かMinimum Orderあり。)
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固定費:
人件費 SGD1,500 x 3 = SGD4,500
光熱費 SGD500
その他 SGD1,000
変動費:
原材料費 SGD 2/pax
平均単価:
SGD 7/pax
という非常にざっくりとしたコスト前提を置くと、Break Evenは、1200pax。平均2.5pax/世帯とすると、480世帯か。