某国立大学で博士号(理学)取得後、経営コンサルティング会社に就職。
それもつかの間、会社を退職し職のあてのないまま妻を追ってインドネシアへ。
私(saya)が体験したこと、思ったこと、新しく知ったこと等を気ままに書いていきます。

シンガポール&インドネシアのことが中心です。

Singapore Life

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2014年12月27日土曜日

シンガポールで行ってみた ~クリスマス限定!THE RITZ-CARLTON MILLENIA SINGAPOREのAfternoon Teaビュッフェ



シンガポールはクリスマスが休み。
なので、カミさんとリッツカールトンのアフタヌーンティーへ。
駐在員妻のブログとかを見ていると、ここのチフリー・ラウンジ(Chihuly Lounge)か、ラッフルズホテル(Raffles Hotel)かって感じみたい、オシャレで満足度高いのは。
色々出てきてコスパも最高に良く、雰囲気も一番というチフリー・ラウンジをチョイス。
事前にオンライン予約、事前支払い。(キャンセルの払い戻しはなしとのこと。)

THE RITZ-CARLTON MILLENIA SINGAPORECircle LinePromande駅近く。とはいえ、正装してたのでTaxiで。
入口入るとすぐにクリスマスツリーが。


チフリー・ラウンジは入って右手すぐ。
全体はこんな感じ。


なんだか天井のガラスが有名な人の作品らしい。


ガラス天井の下はテーブル席だが、窓側はソファーになっており、510人くらいで来ている人たちもいた。

最初、Welcome Drinkが来てから、お茶を選んであとはビュッフェなのであとはひたすら選ぶ感じ。お茶は、Fancy Senchaをチョイス。一般的な紅茶の種類、コーヒーとかもあったかな。


前菜系のテーブル


揚げ物、カツオのたたき、ターキーロールなどのメインのテーブル


一番目を引くのはホール中央に置かれているチョコレート菓子のショーケースかな。7種類の小さいテーブルがあり、中央にはチョコでできた仮面があり、その周りにテーブルごとに種類の違うケーキが。タイトルは Death by Chocolateとのこと。。。




他には、アイス(4種)とフルーツのカウンター(しょぼい)と、クッキーとかが入っているカートで全部かな。

メニューはこちら。


途中から楽器の生演奏もあった。



と、まぁ雰囲気の良さはわかる。
が、、、コスパ悪いかな。味も普通だったし。
これで、一人SGD80.05(今の円安だと、7200円くらい。)
もちろん、通常より高め。通常は、SGD50くらいだから4500円くらいか。
アフタヌーン・ティーといえば3段プレート。
じつはここの丸い枠の3段プレート楽しみにしていたんだが、、、どうやら休日・祝日はこれはこないらしい。平日のみということで、平日は日本人だらけだという。どうりで暇な駐在員妻ばかりがブログにUPしているわけだ。

しかも最初のWelcome Drinkの中に何か白いプラスチックの容器の欠片が誤っていくつか入っていていきなりちょっと嫌な気分に。(雰囲気壊さないようにクレームしなかったが。)

Afternoon Teaは、その名の通り午後2時とか3時とかから始まる。
ご飯のタイミング難しいよね。昼夜抜く感じになるかな。
体中も甘ったるくなるし、男の俺はちょっともうあまり行きたくないかな。

ただ、せっかくのクリスマス、雰囲気は良かったのでまぁよしとしよう。

やっぱりたまには正装して食事いくのはいいね♪

シンガポールで行ってみた ~ドラえもんの映画Stand by meと期間限定ドラえもんクリスマスツリー

カミさんがStand by meのチケットをペアでもらってきたので、見に行った。
といっても自分は出張の飛行機の中でフライングしてしまっていた。。。
こんなことなら飛行機では別の見ておくんだったな。




映画自体はドラえもんオリジナルの話のいくつかをくっつけた感じ。
元ネタは以下の7ストーリー
「未来の国からはるばると」
「たまごの中のしずちゃん」
「しずちゃんさようなら」  
「雪山のロマンス」
「のび太の結婚前夜」    ※カミさん号泣。
「さようならドラえもん」
「帰ってきたドラえもん」

多少オリジナルとは違うこともあるけど、うまくまとまっていると思う。というか、自分がオリジナルから映画作ろうとしたら多分こんな感じになると思う。それぞれの話はまさに鉄板の有名話。3Dの感じも良く出来てた。

うちのカミさんはドラえもん自体は見たことあったみたいだけど、話の全部は知らなかった。

意外だったのは、子供は全然来ていなかったこと。
カップルとか若い友達同士のグループとか。
上司も同じこと言っていた。

シンガポーリアンも笑うところは笑っていたけど、ドラえもんの価値観がどれほど伝わったのかな。
カミさんがシンガポーリアンの部下に聞いたら、面白かったけど感動ポイントは理解できなかったとのこと。
小さいころから勉強して、大学入って(シンガポールには3つくらいしか大学はない。日本に例えると旧帝大だけしか大学がない感じか。)、国の奨学金でケンブリッジ(建国の父リークアンユーはケンブリッジ法学部主席卒業、リーシェンロンもケンブリッジ卒)行って、官僚(国営企業エリート)になって(官僚の給料は、外資、医者、弁護士の平均給与+αで決まる。つまり官僚の給与が一番良い水準。)、という非常に画一的、単一の目標しか持っていないシンガポーリアンにとって、「人の不幸を悲しみ、人の幸せを共に喜べる」のび太の美徳は分からないのではないかと思う。

芸術、スポーツで食っていくことを目指す人もいないもんね。 
マンガも創作活動という意味では芸術だと思うけど、こんなの目指す人なんてシンガポーリアンにはいないよね。
まぁこれからの時代、金持ちの子供とかがなるかもしれないが。
でも、貧しい中でも魂削っていいものを書こうとした水木茂、手塚治虫とかってこっちの国じゃまず生まれないよね。

そうそう。
One Raffles Placeにドラえもんのクリスマスツリーが期間限定で飾られていたので見てきた。
なんでも藤子F不二雄生誕100周年らしい。





Merry Christmas★

2014年12月14日日曜日

シンガポールで行ってみた ~白人だらけのオシャレストリート Club Street, Ann Siang RoadからのLOS PRIMOS

今日は知る人ぞ知るオシャレストリート、Club Streetのことを。
ガイドブックによっては載っていなかったりする。
通常、ここへの行き方はChina Town駅かRaffles Place駅からの道順が示されることが多いが、今回はTanjong Pagar駅側から山を登る方法を紹介したい。

Club Streetの位置はこのあたり。
地図上で見ても、3つの駅の真ん中あたりにある。



行き方は簡単でTanjong Pagar駅のG出口(だったはず。)から出て、屋根のある道沿いに進む。
少し歩くとAmoy Street Food Centerという大きなホーカーセンターが見える(201412月現在、ここは改装工事中。再開時期は未定だとか。。。)。ここの角を左折して付きあたりまで行くと中華系の寺院が見える。この脇にある狭い通りを進み、階段を上るとAnn Siang Roadに到着。
ここから、Club Streetにかけてオシャレな店が立ち並ぶ。
一部、ゲイ、レズ向けのバーがありそう。。。(明らかに客層がそんな感じだったので)


これがお寺


お寺の隣


こんな感じで歩いて行く。




どうやら通りの由来となった人物がこの辺の父を所有していたらしい。


Ann Siang Roadに着くと、まずはオシャレなレストラン・バーがある。(きれいな写真が撮れず残念。。。)


ここを超えると、Ann Siang Roadの入り口


通りはこんな感じ。




僕らは適当に、LOS PRIMOSというTAPASバーに入った。


中はこんな感じ。外も席あり。




伝統的なハンバーグ(?)がおいしかった。



まだまだ開拓の余地ありそうな場所でした。

2014年12月10日水曜日

海外在留邦人数比較 ~すでに100人に1人は海外で生活!?数字から見える海外 へ進出する日本人

外務省が出している「海外在留邦人数調査統計」というレポートがある。(ここ
元々、自分も含めて最近海外で働く人が増えたな、という印象があり、日本人のうちどれくらいの割合の人が海外に住んでいるのかと調べてみようかなと思ったのがきっかけ。

1.地域別の海外在留邦人数推移

まず、海外在留邦人数は、長期滞在者(3か月以上の滞在者かつ非永住権取得者)、永住権取得者の合計でカウントされる。この推移を2000年から2013年から並べてみると、以下のようになる。
2000年に約81万人いた海外在留邦人は、2013年に約126万人と1.5倍に増えている。
リーマンショック前後で伸びは鈍化したが、それでも増加を続け、2012年には増加スピードが戻っているようにも見える(2013年の伸び方は鈍化したようだが)。
白抜きの赤丸は、日本の全人口に対する海外在留邦人数の割合である。日本の総人口の伸びは停滞し既に減少を始めているため、日本の人口に対する海外在留邦人数の割合も増加の一途をたどっており、そろそろ1%に到達しそうだ。つまり、日本人の100人に1人が海外で暮らしていることになる。今後も日本の総人口は減り続け海外に仕事を求めていく人が増えることを考えるとこの割合はまだまだ増加していきそうである。
ちなみに、常に南極に3040人いるんだが、この人たちって何してるの、、、観測隊?



下のグラフは、在留邦人数の地域別シェアの推移。これを見ると、やはり、アジア地域での割合が最も増加率が激しく、この2000年から2013年の間にシェアを2割から3割に増加。
比率が増加/減少しているのはそれぞれ以下の通り。
増加:アジア、大洋州、東欧、中東、中米
減少:南極、南米、アフリカ、西欧、北米
この結果からも明らかな通り、先進国から新興国に比率がシフトしていることは明らか。ただ、南米と南極以外は在留邦人数自体は増加している。

2.長期滞在者、永住者の性差

以下は、長期滞在者VS永住者を男女で比較をしてみた。これを見ると、長期滞在者は男性が多く、永住者は女性が多い。長期滞在者に男性が多いのは、単に海外駐在員は男性が多いということを示しているのだと思う。単身赴任者も多いだろうしね。永住者に女性が多いのは、推測だが、独身で海外の現地採用されているような人たちが女性に多いからではないかと思う。自分の周りでも、駐在員の大半は男性であり、現地採用の中で独身である人は全員女性。永住権いわゆるPR取得者も大半が独身女性である。


3.アジアにおける在留邦人数の推移

以下アジアにフォーカスしてみる。
以下はアジア(&オセアニア)の主要な国・地域にいる在留邦人数の推移。中国は急激な勢いで伸びたものの、昨年は一気に減少。豪州は安定して増加。ASEAN地域は順調に増加。特に2010年以降に増加率が顕著に加速していることが分かる。


ASEANの中の内訳は以下の通り。
タイは絶対数もさることながら、順調に増加を続けていることが分かる。これは多くの製造業がタイに進出していることに対応する。ただ、タイも人件費等々コストが増加しているだけでなく、政変の影響もあり来年は増加率が鈍化するのではないかと思う。
シンガポールはここ数年じわじわと増加の兆しあり。統括拠点を設置する国としてとしてシンガポールの地位は不動のものであり今後も日系の企業が進出するだろうが、今後どれだけここが伸びるかは個人的には未知数。というのは、過密すぎるし、コストが高すぎる。シンガポール政府が外国人の流入を抑えようとしているため許可も下りづらい。リー首相は現状のバランスを維持するといい、EPホルダーの数が最近微減したとの話も聞く。各アジアの都市もビジネスインフラも整っていくだろうし、相対的なシンガポールの地位は下がっていくものと思っている。
縦軸の拡大版。


絶対数は低いが、カンボジアに進出する日本人が急激に増えていることが分かる。
海外就職研究家の「もりぞお」さんがサムライカレーを始めたのもカンボジア。カンボジアは東西はベトナムとタイに、北はラオスに挟まれている。南には港もある。市中ではドルが流通しておりドルで資金決済できる。市内でドル預金口座を開設すると金利67%という話も聞く。イオンもできて生活も格段にしやすくなったし、市内は高級車がたくさん走っている。
まぁ弱点を上げるとすると、ポルポトによる虐殺のせいで知識人が殺され、教育の無い人たちばかりが今の親の世代になってしまったこと。国に蓄積された知が一気に破壊されてしまい、識字率も低く何かを教えることに苦労するということ。資源があるのか良く分からないが、資源を採掘をするだけの技術もない。簡単な手作業しかできず未だ裁縫業の一部が行われているだけのようである。子供たちも勉強をがんばるのではなく、観光客からお金をせびることしか考えていない。人口も1500万人とマーケットとしての魅力も乏しい。一度壊されてなかなか立ち直れない悲しい国である。

2000年比在留邦人数の変化率を並べると以下のようになる。
ASEAN平均でも2倍になっていることが分かる。中国は相変わらずすごい伸びだが、今後地政学的なリスクを抱え、現に2012年⇒2013年で減少していることを見ると、今後の伸びは所謂「チャイナ+1」が牽引しそうである。国の人口もそれなりに多く、かつ増加率が大きい所ではベトナム、インド、タイ、バングラデッシュあたりが伸びるか。これまで伸びが鈍かったインドネシア、ミャンマーも今後大きく伸びて行きそうである。ただ、どちらも政府の規制緩和がどこまでいけるかといった問題がある。インドネシアは実は非常に保護主義的な、外資に対する規制を貸している国といえる。これはどこかでオランダ、日本に搾取された過去があるからかもしれない。ミャンマーははっきりいってまだ国づくりの段階。自分たちも国造りのノウハウを持ち合わせていない。外資を入れることで国の発展のスピードは加速するが、一方で富を搾取されかねないという思惑は当然どこの国にも働く。アメリカ制裁のせいで中国企業ばっかり入ってきてしまったために政府は危機感を抱き全方位外交に切り替えたようだが、どこまで外資参入を許すか今後の状況次第だと思う。


以下は国の人口VS在留邦人数の比較である。
これにより、その国の人口に対してどれくらい日本人の進出が進んでいるかが分かる。
緑の破線はその比率が0.1%である境界を示しており、この線より上にある国は人口1万人あたり在留邦人が1人以上いることを表す。
ちなみにこの比率が最も高い3カ国は、
 シンガポール: 0.56%(国民約180人に対して日本人1人)
 香港:            0.35%(国民約290人に対して日本人1人)
 豪州:            0.35%(国民約290人に対して日本人1人)
ちなみに、
 ASEAN平均: 0.026%(国民約3,860人に対して日本人1人)
くらい。もちろん都市部や工業団地に日本人は密集しているわけで、実際生活している上での実感はもっと日本人比率は高いものと思う。シンガポールのコンドなんて、同じ塔に何世帯も日本人家族が入居してたりするしね。
進出先としては、マーケットの大きい、すなわち人口の大きい国が狙い目であり、かつまだ日本人がそんなに進出していない国は、インド、パキスタン、バングラデッシュ、ミャンマーか。あとは、インドネシア、中国の内陸部がどれだけ伸びるかといった感じか。正直、日本人のビジネスマンの感覚として、これから中国に製造拠点を持っていくことは考え難い。当然マーケットは大きいので、中国で消費する分を中国で生産することはあるだろうが、人件費も高いので自然高性能品へシフトしていくと思う。これからはASEANが中国に輸出するための製造工場となっていくだろう。ASEANの財閥も華僑系が多く、中国進出の親和性は高いものと思う。ASEANの財閥が中国企業を買収するし、その逆も増えてくるだろう。いずれにせよ、世界の中心は中国⇔ASEANに移っていくだろうし、先進国は如何にこれを吸収していくかが重要となると同時に、自身も防衛していかなければならない。

グラフ左下の拡大版。

こうやって見える化してやると、日本人の進出動向が良く分かる。

今後も日本人の海外進出は続くだろうけど、国内がどんどん衰退していくのが確実なのが悲しいよね。海外出て行くのはいいことだと思うけど、やっぱり国内の人口もキープし、外国人がもっと来たい国になっていってほしいな。