先日、プラナカン博物館(The
Peranakan Museum)と高級プラナカン料理店True Blue Cuisineに行ってきた。
プラナカンとは東南アジアで生活する混血の人達をさす言葉。
東南アジアは昔から交易が盛んだった。
その貿易商が現地に定着、現地人との間に生まれた子供の子孫をプラナカン(Peranakan)と呼ぶ。Peranakanとは、マレー語で「~の子供」という意味らしい。
プラナカンというと中国人と東南アジアの現地人との混血というイメージを持つ人も多いかもしれない。自分もそうだった。ただ、厳密には彼らは中華系プラナカン(Chinese
Peranakans)であり、他にもアラブ系、インド系、ユーラシア系なども少数ながら存在する。
中国系混血の男をババ(Baba)、女をニョニャ(Nyonya)と呼んだりもする。(これは中国語から派生?)
過去の東南アジア各地に渡った中華人が現地に根を張り、現地で大成功して今の東南アジアの経済を牛耳っている。そう考えると、この東南アジアはプラナカンが動かしていると言っても過言ではない。
(※ただし、政治的には中国系の人たちは虐げられてきた。こういったハンディキャップは成功には必要かもしれない。ユダヤとかの例も見るとね。)
場所は、Armenian Street。
最寄駅は、Circle線のBras Basah駅(CC2)か、East West線とNorth South線が交わるCity Hall駅(EW13、NS25)。
外観はこんな感じ。
入るとロビーはこんな感じ。
入園料は外人(非PR)大人SGD6、子供SGD3.
※シンガポーリアンやPR保持者は無料
中は全部で3階建て。
建物は新しくきれいでびっくりした。
こじんまりしているので、ざっと見るだけなら1時間もかからない。
全部で9つのギャラリーがあり、6種類のテーマに分かれて展示されている。
Gallery 1: Origins
Gallery 2-5: Weddings
Gallery 6: Language and Fashion
Gallery 7: Religion
Gallery 8: Public Life
Gallery 9: Food and Feasting
個人的には、7と8が面白かった。
7は宗教について。
基本的には中国由来の、つまり儒教、仏教、中国土着(関羽とか)の神様を敬いつつ、近年はキリスト教も増えていることが触れられている。
元々シンガポールの始まりは東インド会社の白人たちによって発見され、礎が築かれた。もちろん、その後貿易をしに多くのアジア人が訪れるわけだが、上流階級である白人との接点を持つためにアジア人たちは自らの子供たちを英国の学校に留学させ、宗教もキリスト教を教えた。(うちのカミさんもこのタイプ。)
しかし同時に、このことによって次世代は、中国の伝統的な習慣等も忘れてしまっており、議論の対象となっているらしい。
8はプラナカンがシンガポールでどれだけパワーを持っていたかという話。
何人かは病院などの名前になっているし、基礎知識としてためになる話もあった。
あと、あらためて中国との結びつきや、中国人としてのネットワークの作り方のすごさの片鱗を感じることができた。
入口を出ると両脇に小さいお土産屋さんあり。
Peranakan Museum
39 Armenian Street
Singapore 179941
Tel: +65 6332 7591
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