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2017年9月9日土曜日

いまだに日本の企業が人気あると思っているピント外れな日本人

近年、東南アジアには多くの日系企業が進出している。

最近シンガポールに進出した日系企業で駐在としてきた日本人が、人事コンサルから、日系企業は今は一番人気のない企業だと聞き、驚いていた。

そんなのずっと前からだよ。

確かに、数十年前は人気があったように見えた時期もあったかもしれない。
それは、単に他の選択肢も比べた中で、最も条件が良かったからに過ぎない。
(シンガポールは、そもそも独立直後は国内産業に乏しく高い失業率であった。一人当たりGDPはアフリカ諸国レベル。外資誘致政策にのり、多くの日系製造業が進出し、そこで働いたシンガポーリアンも多い。)

今のシンガポール人の憧れの就職先は、人気順に並べるとだいたい以下のような感じか。
  1. (国家奨学金を得て欧米へ留学した生徒たち⇒政府機関やGIC、Temasek傘下の国営企業群)
  2. 欧米外資金融機関
  3. 米系Tech企業(Google,Facebookなど)
  4. 欧米外資事業会社
  5. シンガポール地場金融機関(DBS、OCBC、UOB)
  6. アジア系金融機関(含む、日系)
  7. 日系事業会社
  8. 地場中小企業
(ちなみに最近の記事でタイもそんな感じで日系は一番人気ないみたい。)

5番目以下は、条件が良ければどこでもいいといった感じ。
こちらでは、Job Hoppingは当たり前だし、如何に短期間で条件を上げていくか一種のゲームみたいな感じ。
ちなみに条件とは給与や福利厚生だけでなく、CBDエリアかどうかというのもステータスとして大事らしい。
個人的には、CBDじゃなくジュロンあたりに勤務したいが。

シンガポールだけが特殊なのか?
いや、どこも一緒。
国によっては、まだ日系しか進出していないから、限られた選択肢の中では日系が良かったというだけの話。
最近の日経の記事では、すでに部長クラスの年収は、日本はASEANの発展途上国よりも低い。
こんな傾向が続くようじゃ、今後もますます人気は落ちていくんじゃないかな。

だいたい、好きなアニメ、アイドルがいるから、というだけでその国の企業に働きたいか?
労働条件が第一でしょ。
日系企業に対してもガンガン給与UPを要求してるし。
なんで、そんな簡単なことが分からないんだろ、頭の中がお花畑の日本人。

よく親日国という表現があるが、非常に違和感ある。
マスコミが日本人の気持ちいいニュースしか流さないからこうなる。
ポーランドだろうが、インドネシアだろうが、韓国だろうが、いい人はいるし、悪い人もいる。
国民全体の性質を一言で片づけることなんてできない。
みんなそれぞれの趣味趣向、そしてHistoryがあるから。
本当にマスコミの偏向報道のせいだよね。
(まぁ翻ってそういう報道ばっかりを好む、年配視聴者が多いのも問題なんだろうな。)

あと、少し脱線するけど、日系は本当にASEAN攻める気あるのか?
英語もできない人を駐在させたり、もう一線を退いた年寄りを派遣したり。
日系と取引したい企業なんて、よほどのモノ好きだろ。
時間もかかるわ、形式にこだわるわ、おまけに特に儲かるわけでもない。

ちなみに最近知ったけど、8月20日前後に毎年開かれる首相によるXXX