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2013年10月21日月曜日

インドネシア語勉強ノート000 ~インドネシア語の習得の容易さについて~

インドネシア語_導入編
※ インドネシア語のことを、「Bahasa Indonesia」と言う。「bahasa」とは、「~語」という意味。

これからインドネシア語を勉強するにあたって、自身の勉強がてら皆さんにもインドネシア語に親しんでもらえたらと思い、インドネシア語のこともブログに書いきます。

今回の目標は、
インドネシア語の習得が簡単である理由をみなさんに知ってもらうこと。

そもそもインドネシア語については、日本にいるとどんな言語なのかまったくピンとこない。
せいぜいバリ島に行くときに、ガイドブックに載っている挨拶をいくつか覚えるだけだと思う。
未知の言語というものは、一見するととても複雑で習得が難しいものと思ってしまいがちだけど、このあと紹介する理由からインドネシア語は非常にハードルの低い習得しやすい言語だということがわかってもらえると思う。

最近はビジネスチャンスを求めて多くの日本企業が進出している国として日経新聞によく登場するけど、ビジネス以外でも定年退職後バリに毎年長期間滞在する人もいたりして、インドネシア語の需要は確実に高まっていると感じる。
実際、私が在籍したインドネシア大学の外国人向けインドネシア語コース(通称、BIPA)は、4年前から3倍にも受講生が増えているらしい。

インドネシア語を話せるとマレー語を話す人(マレーシア人、シンガポーリアンの一部)とも意思疎通が可能だし、フィリピンのタガログ語とも共通している部分がある。(タガログ語の場合は、意思疎通できるほど共通点は少なそうだけど。)
大陸系のタイなどの国々の言語とは全く異なりそうだけど、東南アジアの海側の国々の言葉は一つ覚えてしまうと他の国の言葉もすんなり覚えられるかもしれない。

前置きはさておき、以下では、インドネシア語習得が簡単な理由を4つほど紹介しようと思う。

◆文字を覚える必要なはい!

インドネシア語は、文字はアルファベットだけ。(※1)
だから、日本人にとっては新たに文字を覚える必要はない。
(英語を勉強したことある人は誰だって覚える必要はない。)

これは初学者にとっては非常にうれしい。

外国人が日本語の学習を断念する理由は、文字の種類の多さにあるらしい。
以下のサイトでも、漢字の習得が第一に挙げられている。
日本語を勉強している外国人が答える 「にほんごが難しい7つの理由」
文字を覚えることが習得のハードルとなっていることは否定できないだろう。

要はインドネシア語は文字の習得という過程をすっとばして、いきなり単語の暗記から学習が始められるわけだ。発音も基本的にはローマ字読みでよく、このことも習得を楽にする要素かもしれない。

※1
 インドネシア語でも地方では、アルファベット以外の文字もある。
 それも当然のことで、インドネシアは元々多数の民族の融合体として成立したので、
 250種類以上の地方語(Bahasa daerah)があるとも言われているらしい。
 出典:インドネシア語レッスン初級1(著 ホラス由美子、スリーエーネットワーク)


◆英単語を輸入!?インドネシア語には英語がいっぱい

インドネシア語は単語数が少ない。
だから同じ単語がいくつもの意味をもつことに、すぐに気がづくだろうと思う。
当然、持っている語彙では足りないものは、言葉を輸入しなければいけないわけで、とりわけ多くの英単語が輸入されている。
いくつか例をあげると、

nama  :名前

polisi  :警察

presiden  :大統領

buku  :本

mesin fotokopi  :コピー機

gelas  :グラス

musik  :音楽

mobil  :車

などなどたくさんある。
まぁ日本における横文字みたいなもので、だいたい近代以降に導入されたものを表す名詞が大半なのかな。

そんなわけで、英語を勉強した日本人にとっては、すんなり覚えられる単語も多いだろうと思う。

◆動詞の「3単現」変化はない!?「時制」変化もない!?

英語を勉強した時に
・「3人称・単数・現在系」
・「時制」
に応じて単語の語形が変化をするのをわずらわしく思った人もいるかもしれない。

インドネシア語でこのような語形変化はない。
(ただし、色々な種類の接頭語、接尾語をつけることで名詞を動詞化したり、動詞を受身にさせたりといった変形はある。)

「時制」については、時を表す単語や、助動詞を適切に選ぶことで表現をするので、動詞の語形の変化はおきない。


◆意外と知ってる!?日本人でも一つは知っているインドネシア語
 
インドネシア語を学び始めて意外だったのが、全く知らないと思っていたインドネシア語をいくつか知っていたこと。

まず最初にそのことを知ったのは、「campur(チャンプール)」という言葉を聞いた時。
これは「混ぜる」という意味のインドネシア語だけど、日本人はこの言葉を使った沖縄料理を知っている。

そう、ゴーヤチャンプルー。
もうまさにそのまま、ゴーヤを混ぜた料理だよね。

ほかにも、、、
「jalan(じゃらん)」は、インドネシア語では「道、通り」の意味で、リクルートが運営しているホテルの予約サイト「じゃらん」に使われているし、ウルトラマン・ティガの「tiga(てぃが)」もインドネシア語で「3」という意味。

あと最近見つけたのは、銀座のダーツバー「BAGUS BAR」。「bagus(ばぐす)」は、「立派な、良い」という意味。
 今ほかに例がないかなと調べていたら、オラウータンもインドネシア語らしい。
 orang(人)+hutan(森)→オラウータン(森の人)


こんな感じで、実はいくつか単語を知っているので、勉強をしているとプチ発見がある。上記の用に、英語から拝借した単語もあるし実質的に覚える必要のある単語は意外と少ないのかもしれない。


そんなこんなで、自分なりに多少強引に(?)インドネシア語の学習の容易さをいくつか挙げてみた。
肝心のインドネシア語レッスンは、気の赴くままに余裕できたら書いてきます。